天上にある窓から夜空がみえた。
光が綺麗に散らばって、俺の視線を離さない。
こんな綺麗な夜空にはあいつの声が似合った。

でも、ここには何もなかった。



「・・・・・・


名前を呼んで、姿を頭の中で浮かべた。

姿は想像できるのに・・ それは笑った彼女ではなくて、不安そうで、泣きそうで。

俺が最後に見た、あいつの姿。


「・・・


会わなくなって数日。
あいつの名前を呼ぶ事数回。





大人になろうとして数日。
後悔する事数回。


凄く声が聞きたい。

一緒に出かけて、笑うあいつの側を歩きたい。

気付くとあいつは手を伸ばしていて、俺がその手をとるとうれしそうに頬を赤らめる。


「俺・・・馬鹿じゃん・・・」


あいつに告白しようと決心して数日。


「明日が・・・卒業式」


一人の夜に泣く事数回。