それはあるひ突然のこと。



いつも自分を可愛がってくれるご主人が、初めてこの部屋に他の人を連れてきたの。

ビックリした私は、さっきまでいた机の下からタンスの上までジャンプして
目をほそめてじろじろ見下ろしてやったわ。あれは女ね。


「こっち見てますね・・」
「やっぱり初めて会う人にはすごい警戒心ですね」


あの人と、あの女!なんか仲良さそうに向かい合って笑ってるの!
手もつないでる!あんなうれしそうな笑い顔、私には向けないのに!


「何度も来れば、きっと懐いてくれますよ」
「何度も?」
「うん。だから、いっぱい来てくださいね」


仲良さそうにあの人は女のに頬擦りするの。
私だって、いつもあの人にやってあげてる事よ!


「貴文さん・・家に着いたらすごい引っ付いてくるね」
「ダメですか?」
「ううん、ダメじゃないです」


ダメ!そんな女を胸に抱かないで!
だめだめだめ!そこは私の場所なの!







「はぁ・・ずっとこうしていたい・・」
「たまにしか会えないですもんね」
「お仕事忙しくて・・ごめんなさい、メールも最近少なくて」
「ううん。私、毎朝おはようってメールしてくれるだけでも嬉しい」
さん・・僕も、毎日おやすみのメールだけでも元気でます」
「おやすみで元気だしても駄目じゃないですかー。これから寝るんだからー」
「や、そうですね。でも本当です。それだけでも、凄く嬉しいんです」
「うん・・私もです」



いやー!!!!
だめ、それだけはやめて!
その人は私の大切な人なの!それは私だけがしていい事だけなの!



「ん・・貴文さん」
「?どうかしましたか?」
「いつのまにかさっきの子、いなくなってる」
「本当だ・・キスしてたら気づかなかった」
「うぅ」

「今更恥ずかしがるところも可愛いです」
「あう・・ん・・」